代表理事ごあいさつ

 公益社団法人久山生活習慣病研究所は、平成17年4月1日に有限責任中間法人として発足し、一般社団法人を経て、平成25年4月1日に福岡県より公益社団法人の認定を受けました。

 わが国は超高齢社会を迎え、脳卒中をはじめとする動脈硬化性疾患、悪性腫瘍、認知症など生活習慣病を有する方が大幅に増加し、社会的負担が急速に増大しています。この喫緊の課題を克服するには、地域住民や患者さんを対象にした疫学研究および臨床研究を推進し、そのエビデンスをもとに生活習慣病の予防管理のあり方を明らかにすることが求められています。当法人は、九州大学、福岡県久山町、地元医師会の緊密な連携により行われている同町での健診事業と生活習慣病の疫学研究(久山町研究)、ならびに九州大学医学研究院における臨床研究を推進してその成果を実用化し、生活習慣病の克服を通じて国民の健康福祉の増進に貢献することを目的に設立されました。

 当法人の設立以来、久山町研究は九州大学の様々な臨床・基礎の教室が参加する学際研究として発展してきました。また、臨床研究の分野においても、福岡脳卒中データベース研究(Fukuoka Stroke Registry: FSR)に続いて、福岡県糖尿病患者データベース研究(Fukuoka Diabetes Registry: FDR)、福岡腎臓病データベース研究(Fukuoka Kidney Disease Registry: FKR)、福岡高血圧コホート研究(Fukuoka Hypertension Cohort Study: FHC)が設立されました。当法人を中心に九州大学のみならず、他大学・研究施設、関連病院、さらに民間企業との共同研究が進み、多くの研究成果が生み出されています。

 当法人は、これからもその社会的使命を全うするために、九州大学の疫学・臨床研究のさらなる推進・発展を図り、その成果を社会に還元すべく努めてまいる所存です。今後ともご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 公益社団法人 久山生活習慣病研究所
代表理事 清原 裕

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